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CONSONOのコンセプト(要旨)

1)全てのプレーヤーが音楽的な常識を持って演奏すること
2)曲の構造をすべてのプレーヤーが理解していること。楽譜に書かれた音符の意味を理解していること 

 これがOrchestra CONSONOのコンセプトの柱です。

 

 

 

1)音楽的な常識を持って演奏すること

 

 当たり前のことを当たり前にすることがいかに難しいかを実感している方は多いはずです。「最後の音を強くしない!」という注意を繰り返し受けたことがある人も少なくないと思います。こうした現象は「下手だから」「注意力がないから」起こるのではありません。音楽的な常識に従ったイメージがないから起こることなのです。

 

 どの音を強調するのか、終止形で遅くするのか、フェルマータをどのくらいの伸ばすのか・・・演奏にはさまざまな「裁量」があります。このような「裁量」は「解釈」と言われることが多いのですが、実は、「音楽的常識」で判断できることが多いのです。

 音楽的常識は、言い換えれば音楽的センスの源です。

 

 演奏に「センスがいいなぁ」と感じるのは、こうした音楽的常識を踏まえているからです。例えばT→D→Tという和声進行でDを短く演奏すると、落ち着きのない音楽になってしまいます。このことは「主和音で終る直前のドミナント、サブドミナントなどは強調される」という音楽の原理から導かれます。「協和音の前の不協和音は強調する」「終止音の前にトリルなどの装飾をつける」などもこれと同じ理屈です。このような「音楽的常識」が守られてこそ、聞き手にとって優しい、気持ちの良い音楽になるのです。反対に、常識を踏まえない演奏は、聞いている人にとってマイナスイメージを与えてしまいます。音楽的常識を徹底的に理解して演奏すること、それがこのオーケストラの大前提です。

 

 CONSONOは、センスのよい演奏を目指します。

 

 

 

2)曲を理解して演奏するために必要なことを理解する

 

 演奏するときの材料は「楽譜」です。楽譜には多くの情報が書かれていますが、楽譜を理解するためには前提条件があります。それは、作曲家が持っていた常識を知ることです。例えば、同じ「・」という記号でも、時代によって、作曲家によって、イメージしていた意味は異なります。この記号を「スタカート/短く」としか理解できないと、モーツァルトを作曲家自身がイメージしたように演奏することは不可能です。

 

 このことは、「作曲家はこの曲をこんな気持ちで書いたのだ」ということを知ることよりも重要です。なぜなら、楽譜とは、作曲家と同じ「常識」を持っていれば同じものをイメージできるように書かれているものだからです。

 

 もうひとつ例を挙げましょう。古典派まで(古典派を含む)の音楽では、短い二つの音のスラーは基本的には「強弱」や「長短」で演奏されるべきです。しかし、ロマン派の時代を超える間に、よりロマンティックに、刺激的に演奏することが増え、こうした常識は忘れ去られてしまいました。二つずつに分割されたアーティキュレーションの集合全体をレガートで演奏しては、原曲のもつ良さはなくなってしまいます。

 

 では、作曲者が書いた時代の通りの演奏が理想なのか。

 

 私たちはそうは考えません。それは、私たちと作曲家との間には、長い時間と価値観の違いがあるからです。私たちが目指すものは、あくまで、作曲家が書いたことを十分に理解して演奏することです。それを、私たちの時代に合った、素晴らしい音楽に再生することが目標です。

 

 CONSONOは、楽譜が示す音楽の素晴らしさを再現できる演奏を目指します。